【ちょっとまじめに「思春期男子の性教育」を考える】
男の子は思春期になると、射精を経験します。
初めての射精、「精通」を、夢精で経験する子供も少なくないようですね。
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この「夢精」について、性教育の本には
「眠っている間に自然に精液がペニスから出るもので、男子であればだれでも経験することです」
「身体が大人になる証拠で、恥ずかしいことではありません」
「パンツの中に精液がつくので、パンツは自分で洗いましょう」
と、このような解説がなされています。
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これは事実なのですが、大切なことが抜けています。
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『夢精が起きるとき、たいてい性的な(エッチな)夢を見ます。これも自然なことです』
『夢精での射精の瞬間、とても気持ち良い快感があります。これも、射精に伴う身体の自然な反応です』
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このことを、必ず男子に伝えたいのです。
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男子が初めて夢精を経験すると、どのような気持ちになると思いますか?
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「パンツの中に、ネバネバした白いものが出た」
ということに戸惑う気持ちは間違いなくありますが、それ以上に
「あのようなエッチな夢を見た自分は、おかしいのではないか?」
「夢の中で射精した時の、全身が震えるような快感は、身体が異常なのではないか?」
と、思い悩むのです。
特に、真面目な男子や、性的な話題をタブー視する家庭で育った男子にとっては、「エッチな夢」や「快感」に対しては、罪悪感を持ってしまうのです。
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男子にとっては、パンツのネバネバよりも、エッチな夢や快感の方が、はるかに大きな衝撃を受けるのです。
夢精を経験する前に、これらは「自然なこと」であると、男子に教えてあげたいと思います。